2011/04/30

お城ガイドでない理由は

今回の本は「お城ガイド」ではありません。

シャトーの写真を掲載していますが、わたしたちが見ているのは、
現代に残った遺物ではなくて、自分たちの心の一角を占める現代の建物なのです。

ある場所から別の場所へ移動することだけが旅なのではなくて、同じ地点で時間の経過を体験することもまた旅だと、わたしは考えています。

つまり、地点間の移動を水平移動とするなら、時間点の移動は垂直移動といえます。

この垂直移動こそが、「もうひとつの旅」。
この本では、観光写真としてのシャトーの美しさと共に、時間軸での旅を体験していただけたらと思います。