2011/07/24

中村さんインタビュー!(秘蔵写真もあるよ)

じゃあ本番はいりまーーーす
[ライト点灯]
AD「本番5秒前、4、3、2……」
タイトル音楽が流れる……

■ムッシュー・ナカムラ

中村 bonjour.

—— ◜◡‾)ク 本日は、Trebuchet メインメンバーで発起人の写真家・中村ユタカさんに『ロワール河の城』制作のきっかけなどをインタビューしたいと思います。中村さんは、パリで写真家デビューした異色のキャリアですよね。せっかくですので自己紹介をお願いします。

中村 最初はサラリーマンとしてパリに転勤になり、そこで写真の道へ目覚めてパリの写真学校へ入り、今に至る、と。まぁ、脱サラですな

——元々写真は趣味で取り組んでいたんですか?

中村 学生時代に8mmフィルムで映画を撮っていたので、その土壌はあったかもしれませんね

——映画研究会とか?

中村 そうです。今風に言うならば「えいけん!」

■ロワール河の城を撮ったワケ

——風景写真から始まったキャリアなのですよね?

中村 風景と言うか、私が撮っているのは「ドキュメンタリー」だと思っています。風景もその一部。

 今あるものを連続している時間の中から切り出して、永遠に止める。だから、空気感・ストーリー感のある写真を風景でも目指しています

——なるほど〜。ドキュメントのなかにある、ドラマティックな部分にフォーカスをあてている、そんな感じなのですね。
 なぜロワール河の河畔の城の写真のストックがこんなにたくさんあるんですか?


中村 パリから列車で気軽に行けるし、やはり日本では絶対に撮れない西洋の城と言うものを撮っておきたかったから。
 と言うのが95%で、残りはこうやって撮っているといつか写真の中からルイズが出てくるかもしれないぢゃないか! あははうふふ

——個人的な撮影旅行にいったんですね。そしてアルバムのストックになっていた、と。


■特に気に入っているのはアゼ・ル・リドー


——今回、こうして日の目を見ることになったのですが、特に気に入っている自信作はありますか?

中村 特に良いなと思っているのはちょっと寂しい感じに撮れたアゼ・ル・リドーですね堀の水に映る姿が綺麗だな、と

——今回の本でも掲載される1枚ですか?

中村 うぃ。

——サイズがB3ですものね! 楽しみですね。
 中村さんは、一足先に校正刷りをチェックできるわけですが……実際にこのサイズでプリントされるというのはどうでしょう。


中村 ここまでの城はやはりデカいサイズで見て貰いたい、と思います

——こまかいところまで、本当に装飾などがありますしね。今回の3つの城の中で、中村さんが一番すきなのは、前述のアゼですか?

中村 そうですね。城と言うよりは洋館ぽいんですけどね

——フランス人にとって、シャトーというのは、どういう存在なんでしょう。メンタリティ的に。

中村 ……金持ちの家?

——なるほど。共和制以降のフランス人にとっては、文化だとかそういうことよりも、鼻持ちならないセレブのもの?(笑

中村 領主の館だからね

——地元の人にとっては、どんな存在なんでしょう。日本だと、世界遺産とかに選ばれると町おこしの資源ですが。

中村 同じやね。と言うかこのロワール地方は城でもつ。

■次回作はドナウ川?

——世界史的には、大きな転換がロワール河でおこってますよね。
 ナントもありますし。東のドナウ河とライン河に対して、西のロワール……は言い過ぎかもしれませんが。

中村 やはりドナウ・ラインは凄い

——横綱はドナウとラインですよね。

中村 で、その辺も次回作にご期待下さい。


■撮影機材は「心」

——どんな機材で今回の城は撮影されているんですか?

中村 私の心!

——あー、はい、焦点があってないと有名なアレですね。

中村 半分二次元に行っているので焦点が合わないんです。(中村さんは、本当はキヤノンユーザーです)

 まぁ、カメラはあくまで道具なんで、なんでも良い。大事なのはそれを使って何を撮るか、だ!わかったか(バシッ)

 撮る、と言う行為が大事。できあがる写真は、心をこめて撮っていればちゃんとしたものが出てくる。

——なるほど。では最後の質問なんですが、今回、Trebuchetの結成というか、実行についてはどう思いましたか?

中村 表現者は見て貰ってナンボなので、こういう発表の場ができるのは大変嬉しい事です

——初めてこうした城のデカイ写真を見る人も多いですよね。どんなところに注目して見るのがいいですか?

中村 先ずはこの迫力。あとはこの本を水先案内役として想像の中でお城を楽しんで下さい

——歴史上の人物も続々でてきますしね。会ってみたいフランス史の人物はいますか?

中村 ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール

——あははうふふ。

中村 実は実際にいたんだなー。ルイズの名前は、フランス王ルイ14世の公妾であった女性、Louise de la Valliereから取られている。

 彼女は三銃士で有名なダルタニヤン物語にも登場し、同作品をモデルとしたゼロの使い魔において、その名前が採用されたのである。

http//ja-jp.facebook.com/pages/%E3%83%AB%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%83%BC%E3%83%AB/120909847985043


——ちょwwっw 中村さんすげぇよ(´ω`)
  では、お後が宜しいようで。◜◡‾)ク

  8月14日(日)の東京ビッグサイト、西ホールの「み」ブロック32bでお会いしましょう。


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